鼻呼吸と口呼吸


あなたは鼻呼吸していますか?それとも口呼吸ですか?
自分が鼻で呼吸をしているのか、口で呼吸をしているのかがわかっていますか?おそらく、ほとんどの人が無意識のうちに呼吸をしていることでしょう。


口呼吸チェック
口呼吸の人は、常に口が開いたような状態になり、唇にしまりがなくなるだけでなく、アトピーや肌荒れにも悩まされることが多いのです。ひとつでもあてはまれば、口呼吸をしている可能性大です。

@唇を閉じにくい
A無理に唇を閉じようとすると、下あごにシワができる
B自然な状態にしている時、無意識のうちに口が半開きになっている
C上下の唇の厚さに差がある
D下唇が、ぽってりしたタラコ唇である
Eいつも口角が下がっている
F前歯が飛び出して、出っ歯ぎみだ
G上下の歯の噛みあわせが逆で、受け口である
H歯と歯の間にすき間が多い
I歯の噛みあわせが悪い
J下ぶくれで、顔にしまりがない
K食事をするとき、クチャクチャと音をたててしまう
Lいつも唇がカサカサに乾燥している
M朝起きたとき、のどがヒリヒリ痛むことが多い
N朝起きたとき、のどがカラカラに渇いていることがよくある
O鼻の穴を意識して動かしたり、自在に広げることができない
P笑ったときに、歯ぐきがむき出しになる

鼻呼吸と口呼吸かで顔のイメージは全く変わる
鼻呼吸か口呼吸かで人の顔立ちはまったく違ってきます。口呼吸の人はなんとなく口もとがだらしなくなり、目がとろんとしたフヌケのような顔になります。 鼻呼吸で口を閉じる生活をしていると口もとがキュッと引きしまり、目に輝きが出て、チャーミングな印象になります。

●口はもともと呼吸するためのものではありません
本来、鼻は呼吸のための器官、口は食事をするための器官と、役割が分担されています。ところが人間は、言葉を話すようになったため、器官が口とつながり、 口を気道としても使うようになりました。
しかし、本来呼吸器ではない口を使って呼吸するのは、とても不自然なことです。筋肉は使えば使うほど発達し、逆に使わないと働きが衰えてしまう性質があるため、口呼吸ばかりしていると、 鼻呼吸で使うべき筋肉に衰えが生じてしまい、顔をゆがめてしまうのです。

最近、街や電車の車内で、黙っていてもポカンと口の開いている人を見かけます。同じ顔でもキュッと口角の上がった口もとと、ポカンと口が開いている人は、性格までがなんとなくだらしなく感じられて、 非常に損をしていると思います。しかしこれは、長年その人が口呼吸をしてきた結果なのです。

●口呼吸で顔が変わるしくみ
人間は、食べ物を飲み込むとき、唇を閉じて口の中を密封し、圧力を下げて飲み込みます。
ところが、口呼吸をしている人は、唇を開いて息をしながら食事をしています。そのため、ものを飲み込む必要のあるときは、 唇を閉じる代わりに、舌を歯と上あごに押し付けて密封状態をつくり、圧力を下げているのです。このとき、歯には舌によって40〜60グラムくらいの圧力が加わります。
食事の時だけに限らず、唾液を飲み込むときも、常に舌で歯を前へ前へと押しているのです。
こうして絶えず歯を前へ前へと押すことによって、歯は少しずつ移動し、やがて出っ歯になったり、あごが前へ突き出す受け口になったり、上下の前歯がかみ合わなくなったりします。

口呼吸の悪影響は歯ならびだけにとどまりません。鼻呼吸と違って口呼吸では、頬から上の鼻の周囲の筋肉(表情筋)を動かすことがほとんどありません。 そのため、目元がたるみ、小じわが増えて、表情のゆるんだ「ポカン顔」になりやすいのです。

また、口を閉じないと、下唇は緊張する機会がなくなります。そうなると唇にしまりがなくなって厚くなり、「タラコ唇」になります。さらに、本来口は呼吸器官ではないため、口呼吸を続けていると、 しだいに体中が酸素不足になり、皮膚も黒ずんで、シミだらけになってしまいます。

そのほか、口臭がひどくなるのも、口呼吸によって唾液が渇き、舌にバイ菌が繁殖するためです。

●口呼吸は感染症のもとにも
私たちの身の周りには、さまざまな細菌やウイルスなどがあふれています。そして、呼吸をしなければいけない以上、そうした有害物質が体内に侵入してくるのを防ぐことは出来ません。
それでも、鼻で呼吸していれば、有害物質をふるいにかけ、きれいな空気をより吸収しやすい状態で体内にとりこむことができます。
例えば、鼻から入った空気は、鼻のメインストリートである鼻腔と、その奥にある複雑な形をした副鼻腔を通過する間に、粘膜の表面に生えている繊毛と、粘膜から分泌される粘液(鼻水)によってろ過されます。 細菌類やダニ、ホコリなどの大半はここで捕らえられて、鼻水によって洗い流されます。

もし仮に、有害物質がここを突破したとしても、鼻とのどの奥にある扁桃リンパ節で、ウイルスや細菌を撃退する白血球が待ち構えています。ここで進入物を捕らえて無毒化してしまうのです。

ところが、口には鼻のような浄化装置がありません。そのため、汚染された空気はそのまま肺に入り、体内に行き渡ってしまいます。口の奥やしたにも扁桃と呼ばれる組織がありますが、ここでは食物は浄化できても、空気中の異物に対してはほとんど無力です。

つまり、鼻で呼吸していれば難なく撃退できるバイ菌であっても、口呼吸では感染してしまう危険があるのです。
したがって、口呼吸は病気を吸い込んでいるようなものといっても言い過ぎではありません。

●鼻呼吸のトレーニング法
長年つちかわれた口呼吸のクセは、一朝一夕で直るものではありません。特に睡眠中は無意識になっていますから、呼吸の仕方までコントロールできないのが現実です。

そこで、寝ている間に口が開いて口呼吸にならないよう、唇を市販の紙ばんそうこうで閉じてみましょう。紙ばんそうこうは、唇を軽く閉じて、唇の真ん中に、十の字の形に貼ります。 ぴっちりと口を閉めるように強くばんそうこうを貼ると、くしゃみをした時に空気の逃げ場がなくなり、鼓膜が破れる危険があります。ゆるめに口を閉じる程度に貼るようにして下さい。
また、ばんそうこうで唇を閉じても息が苦しくないことを十分に確認してから行ってください。 睡眠中に息ができなくなってしまったら大変です。必ず起きている間に何度か試して、息苦しくないか、ちゃんと安全を確認しておきましょう。
紙ばんそうこうは、息が苦しくなったらすぐはがせるよう、粘着力が弱く、かぶれにくいものを選んでください。

鼻呼吸に慣れないうちは、鼻に違和感を感じることもあるかもしれません。しかし、早い人なら2週間、平均でも約1ヶ月ほどでマスターできます。